CGクリエイターだけどブータンに来てみた

CGアニメーションの制作指導のためにブータンに住んでる日本人のブログ

CGスタジオの人々にヒアリング。

ティンプーは最近朝晩と昼間の寒暖差が激しいです。日本はまだ残暑が多いようですね。

 

今月に入ってから、ティンプー市内のCGスタジオを何件か訪れヒアリングをしてきました。

 

その中ではっきりわかったのは「きちんとポテンシャルがある会社もある」ということです。

つまり、ちゃんと子供向けなら子供向けらしい、可愛らしく見やすい作品を作ることができるスタジオがたくさんあるんですよ。

 

過去のアニメーション作品は一通り見たのですが、どれもこれも

・デッサン力がない

・というかキャラが中途半端にリアルで気持ち悪い

・セリフの説明が多くて絵で語ることができていない

というのが課題点で、「自分の作品を客観的にとらえることができていない」のが問題なのかなーとある程度予想を立てていました。

 

そして各スタジオを訪問した際、「自分たちはどんなことが得意?」「逆に向上すべき点は?」と、試すようで申し訳ないけど、自身の能力を客観的に見れているかどうかを確認するための質問をいくつかしました。

するとちゃんと客観的な答えが返ってくるスタジオが多いじゃありませんか。

 

いや、中には

Zbrush使えるようになりたい!使えたらクオリティ上がるから!」

(そういうのはちゃんと人物デッサンできるようになってから言え!)

みたいなところもありましたが

基本はみんな自分たちの能力を客観的に評価できてました。

 

あれ、これはなんだか思ってた感じとは違うなーと思い、あるスタジオにもう少し突っ込んで

「あなたたちの過去の作品、デッサン力の低さとキャラデザの悪さがクオリティを下げてると感じたんだけど、自分たちはどう認識してる?」

と正直に聞いてみたら

 

「自分たちもそう思う。特にあのおじいさんおばあさんの顔、怖すぎ」

「実はもともとは別のキャラデザを案として提出してたんだけど・・・クライアント(私の配属先)が『絵本の通りのキャラクターを作れ』っていうから、仕方なく・・・」

 

と言われました。

 

件の絵本はちょっとお見せできないですが・・・クオリティはお察しな感じです。

 

実際、彼らの別の作品を見るとちゃんと可愛らしいキャラクターを作れているんですよ。

 ブータンのアニメ産業は政府や国際協力機関からの発注がほとんどを占めており、特にブータン政府が一番のお得意様なのです。ゆえにそのクライアントに意見するのが難しい状況にあるようです。

 

 

なるほど・・・少しずつわかってきたぞ。

つまり私の仕事は「この状況をどうにかすること」のようです。