CGクリエイターだけどブータンに来てみた

CGアニメーションの制作指導のためにブータンに住んでる日本人のブログ

この一年間でやった仕事-配属先外の成果物など-

私のメインの要請内容は、情報通信省 情報メディア局製作アニメーションの監修、品質向上

ですが年間たった3本じゃあヒマになるわけで

ヒマだったので、配属先を飛び出し様々な業種の方と一緒に仕事をさせていただきました。

交通ルール啓もう映像

結果的にブータン来て一発目の作品になったモノ。交通ルールの紹介アニメーションです。

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ところでブータンには道路交通法に関わる組織がいくつかあるのですが、組織同士が連携をとれておらず情報共有がなされていないのが現状らしいです。そして、この映像を現在使用しているRSTA(Road Safety & Transport Authority of Bhutan)に映像をプレゼンした際「え、道路の線ってこういう意味あったの?」と、自分たちがなにも知らされていないことに驚いている人が少なからずいたので、運転者というよりは組織に対する啓もうと危機意識の啓発に役立ったようです。

アニメーション教室

ティンプー市内の小学校にて、生徒向けのアニメ教室をさせてもらいました。

アニメってどうやって作るの?という簡単なレクチャー+実際にコマ撮りアニメーションを一緒に作り、ワイワイキャッキャと楽しみました。

↓レクチャー用のスライド※GIF埋め込んだのは動かなくなっているみたいです。

↓で、作ってみたコマ撮りアニメーション

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1時間半で撮って作って発表までやったので駆け足でしたが、生徒たちは自分たちがアニメーションになってるのをみてメッチャウケてたので結果オーライです。

政府機関の新目標管理システム紹介映像

Royal Civil Service Comission (王立人事院)のディレクターに依頼されて制作しました。国家公務員、各省庁のPCDAサイクルを組織的に管理するためのシステムの紹介映像です。

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 王立人事院のChairman(要は偉い人)が「とても分かりやすいし、〇〇〇(ブータン国営放送)が作るアニメーションとかよりずっとクオリティ高い!」と気に入ってくださった様子だったので、内心すごいドヤってました。

草木染めアクティビティの撮影

手工芸を専門とする隊員に粘着ご一緒させていただき、子ども向けの草木染め教室のダイジェスト映像を制作しました。

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子どもたち、すごく楽しそうでした。

 離乳食のレシピ動画

今年8月に行われるBreastfeeding Weekというイベントに合わせ、栄養士・助産師の隊員とともに離乳食のレシピ動画を4本制作しました。

↓そのうちの1本

Music: http://www.purple-planet.com

どれもブータンで入手可能な食材と道具を使ったレシピたちです。

その他未完成・進行中のモノども

  • 交通安全啓もう映像
  • 労働基準法の紹介アニメーション
  • 児童作品展に向けた子どもたちとのコラボアニメーション
  • またまたコマ撮りアニメーション(手っ取り早く結果が見えるので、特に子供向けのアクテイビティにうってつけなんです)
  • コンポスト普及のための教材映像
  • 職場の同僚に向けたAdobeシリーズソフトウェアの基礎トレーニング・・・は忘れ去られたのでもうやりません。

などなど、面白そうな計画をたくさん持ちかけていただいており日々退屈しません。

配属先関連以外の成果物のほうが多くなってきてしまいましたが、いいんです。私は私を必要としてくれる人がいる限りなんでもやります。

 

この一年間でやった仕事-配属先の製作アニメーション-

私のメインの要請内容は、情報通信省 情報メディア局製作アニメーションの監修、品質向上でした。そしてこの1年間で3本のアニメーション製作を監修させてもらいました。

ブータンは自国の昔話をゾンカごで保存、継承していく活動を行っており、私がかかわった作品もすべて仏教法話、またはブータンの伝承がベースになっています。

ちなみに同局は一応YouTubeチャンネルもっています。国営テレビ局に高い放送料払ってるのに全然放送してくれないと文句を言っていたので「営利目的じゃないんだし、YouTubeとかで公開すれば?」と言ったら、実はYouTubeチャンネルはすでに持っているとのことですぐアップロードされました(私が言ったからか元々そうする予定だったのかは不明)。

しかし私がかかわった作品はまだアップロードされてません。早くしろよ。

 

①"Ro Ngoedrup Chen 4"(ロ ニドゥプチェン4)

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同省が2003年ごろから制作していたコミックシリーズのアニメ化第4作目。

 

あらすじ

身を守るためとはいえラマ(高僧)に7人の山賊を殺させてしまった王子が、その罪をあがなうため、ロ ニドゥプチェンという喋る死体を森から運び出すことになりました。王子はその森から抜けるまで一言も口をきいてはいけません(死体が逃げるため)。しかしロ ニドゥプチェンはあの手この手で王子をしゃべらせようとし、王子に昔話を語ります。そして毎度、王子はその昔話に感嘆し口を開いてしまい、ロ ニドゥプチェンは逃げてしまうのです。この4作目は王子3度目の挑戦になるのですが、果たしてどうなるやら。

 

・・・日本語で書き出してみるとなかなかエグい話ですね。王子ずっと死体を背中に背負ってるし。

ロ ニドゥプチェンと王子のやりとりはプロローグ&エピローグで、ロ ニドゥプチェンの語る昔話がメインパートになっている劇中劇の形態のアニメーションです。

②"How The Hare Got Its Cleft"

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こちらもコミックのアニメ化です。"Hare"は野ウサギ、"Cleft"は口と鼻をつないでいる線です。

(^ω^)モキュ←これの鼻にあたる部分ですね。

 

あらすじ

昔々あるところに、ずる賢い野ウサギがいました。トラに食べられそうになれば逆にだまして崖から落としたり、羊飼いを言いくるめた後に羊をハゲタカに襲わせたり。最終的に、そんな他人の不幸を見て笑い転げていた野ウサギは笑いすぎて唇が裂けてしまいます。

 

こちらも書き出すとなかなかエグいですねぇ。でも、現代に伝わる昔話って、もともとエグかったのを相当マイルドにしてから語られているものが多いので、ブータンでは昔話が昔のまま残っているということなのでしょう。

③"The Monkey and The Old Couple"

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上記二本は私が指導を始める前に企画が決まっていたもので、しかし対象年齢や放送時間帯などをまったく考慮せずに作られたものでした。そのため「対象年齢に合わせて時間尺やキャラクターデザインを考慮すべき」という私のアドバイスを取り入れてもらった結果がこちらの作品になりました。

 

あらすじ

ある老夫婦がサルにだまされ続け、最終的に他者を簡単に信用してはいけないと学ぶ。

 

シンプルです。しかしオチと教訓に私はモヤっとしています。だって「人を信用するな」って教訓、諸刃の剣じゃないですか?

ちなみにこれもオリジナルはなかなかエグいのですが、幼児向けを目指していたのでグロ表現は多少マイルドにさせていただきました。

 

本当は計4本リリース予定だったのですが、諸事情により3本になりました。そして2018年度は1本だけの予定みたいです。

 

ところで、添付画像を見ていろいろ思うところある方もいると思いますが

これでも相当クオリティあがりました。そして一部の方を除き皆さん真摯に仕事に取り組んでくださいました。なので私は「彼らはまだのびしろがある」と前向きにとらえることにしています。

 

在ブータン一年経ちました。

2017年7月5日にブータンの地に降り立ってから、今日で1年が経過しました。

振り返ってみると

 

配属先での

成果物・・・3コンテンツ

講座回数・・・12回1セットを1回、5日間の集中講座1回の計2回

 

配属先外での

成果物・・・9コンテンツくらい(進行中含む)

講座回数・・・4回

 

って感じでした。

配属先のほうが少ないなー(棒読み)。

 

ここ最近活動が停滞気味でしたが、今週に入ってなんだか一気に各種方面から素敵な打診をいただき始めました。残りあと一年、楽しく過ごせそうです。

私はベーシックインカムをもらっているのだと気づいた。

私は青年海外協力隊です。

ご存知の方もいると思いますが、国際協力機構(JICA)はボランティアに現地の物価に合わせた生活費を、現地の口座に支払っています。それとは別に、「帰国後準備金」という名目の日本円が、日本の口座にも毎月支払われています。

これらはボランティア活動の実績や質に関わらず、派遣期間中は基本的に無条件で支払われます。極端なことを言えば活動らしい活動をせずずーーーっとブラブラ(そんな人見たことないですが)してても毎月生活費+αが入ってくるんです。なにこれ、ベーシックインカムじゃん。って最近気が付きました。

 

一時話題になったベーシックインカムですが、私は導入に賛成です。なぜかというと身を持ってそのメリットを感じているからです。ボランティアとして派遣されて以来

  1. 生きるために働く必要なくなったわ
  2. でもなにもしないのはつまらない
  3. 働こう。
  4. 承認欲求や人とのつながり欲求を満たすために他者の利益のために働こう。

みたいな気持ちの変化を自分自身で感じました。たぶん、ベーシックインカムによって明日の生活を心配する必要がなくなったので、マズローの欲求五段階のより高度な欲求を満たすために働くようになったのでしょう。

私は、人間って何もしないのは耐えられないと思ってるし、「仕事」ってなにも金のためだけである必要ないと思うんです。テクノロジーがいろいろラクさせてくれる時代なんだから、人間もそろそろ生きとし生けるものとして楽しさを追い求めてもいいんじゃないでしょうか。

AfterEffectsのパスアニメーションをjsonで書き出してみた

職場の他部署の人に頼まれてやってみました。私はプログラミングアレルギー気味なので、"json"と聞いた時点でめちゃくちゃ身構えていたのですが、やってみたらなんてことない、AEで作成したパスアニメーションをサードパーティー拡張機能で書き出すだけでした。

  1. ここでzxpファイルをダウンロードして
  2. AEフツーにパスアニメーションを作って
  3. はい、ドーン

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埋め込みとかできるのかもしれないけど分からなかったのでgifを作成しました。

って感じでとても簡単。

しかしWebサイト上の、例えばロゴやなんかをアニメーションさせてリッチなビジュアルにするのに非常にイイ感じ。

今後の課題としては、原則パスアニメーションのみ使用できる感じなのでどうしても表現したいものがしきれないときが出てきそうですが、そこはまぁアーティストの腕の見せ所という感じでしょうか。

 

インストール方法、制作手順など詳しくは以下のブログに丁寧に説明されています。

 

www.sonicjam.co.jp

モーショングラフィックやってるアーティストに技術移転できたらいいな。

フラワーフェスティバル in プナカ

今週末、 ブータン毎年恒例のイベント、フラワーフェスティバルに行ってきました。

昨年は首都ティンプーで行われ、その際に眞子さまが訪問されたことを記憶している方も多いのではないでしょうか。

今年は隣県プナカで行われ、最終日である今日、日曜日に友人と行ってきました。


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会場にはたくさんのお花が
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お花が
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おはな
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花…
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 雑じゃね?

 

なんでしょう。お花もシオシオに枯れてしまってるし、ビニールポットがむき出しだし

 

「お花!置いた!はい、フェスティバル!!!」

みたいなごり押し感が拭えませんでした。

 

初日は…もっとキレイだった…のかな。

 

 

追記:

きれいな場所を切り取ると以下のような感じです。こうしてみるとけっこうキレイです。

 

#bhutan #punakha #flowerfestival #travelbhutan2018

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